2016/12/03

コリンボ A-2を調べてみる!

皆さん今日は、進藤です。

ちょっとプライベートでばたばたしておりましてブログを更新しておりませんでした。すいません!

そんな訳で予告通りに今年新たにデリバリーされたコリンボさんA-2を見ていくことにしましょう。

まずは年代。

製品のタグには大戦中期と書かれていますが、おそらく1942年にオーダーされたメーカー名が不記載のモデルをベースにしていると思われます。

コントラクトオーダーナンバーがW535 AC23383というモデル。

コリンボさんのA-2を見たときに、(あれ?これはどこかで見たよなー)と思いつつ記憶をたどってみると・・・。

ありました!

といっても写真で申しわけありませんが、以前トイズマッコイでカタログを制作したときに撮影したオリジナルのA-2の中に写真が一枚出ておりました。

並べて写真を撮っているときにこれはなんか変わったA-2だなーと思って撮影していたのを覚えています。というか各部を撮っているときに映っている手は私の手だったような気がします・・・(笑)。

オリジナルはゴートスキンですが、もしかしたらホースハイドのモデルもあったかもしれません・・。

で、その各部なのですが、本来のA-2の製造方法とは大きくかけ離れた部分が見受けられます。通常のA-2はそのほとんどがシャツ袖と言われる身頃と袖を最初にくっつけてから最後に脇の下を縫っていく方法が多いと思います。うまく言えないので画像をお見せするとこんな感じ。写真はトイズマッコイのヒルツモデルです。

見ればわかりますが、身頃と袖のがわきの下で一つにつながっているのが分かります。

でもコリンボさんのA-2を見てみると・・・。

どうですか?身頃と袖の縫い目が一致してないですよね。

身頃は身頃、袖は袖で別々に製造した後に最後にわきの下で合体させているのが分かります。(ちょっとうまく言えなくてすいません)。

袖が前振りについているので腕が動かしやすくなります。

さらにはポケットフラップも特徴的。

フラップが長いです。写真ではちょっとわかりづらいですが、製品を見ていただけるとわかります。

さらには襟も一般的なA-2よりかはちょっと大きいですかね。

リブの取り付け方も通常のA-2とは違います。同時期に生産されていたM-422Aの取り付け方によく似ています。

さらにはファスナーのエンドボックスが塗装されています。これも同時期に生産されたM-422Aと同じディティールです。そしてファスナー自体の取り付け方も右身頃にファスナーが隠れるように取り付けられています。これもM-422Aと同じディティールですね・・。

そしてその着丈!明らかに一般的なA-2より長いです。

そんなこんなでM-422Aによく似たA-2だよね~と思っていたのですが、コリンボの代表の冨田さんはさらに気が付いてしまったようです!

M-422Aを製造していた【FRIED OSTERMAN】社の縫製のテイストによく似ていると・・・。まぁ、冨田さんがそう言ってるしこれに関してはほぼ間違いないと思われます・・。

こういった納品メーカーの記載されていないA-2はいくらか見受けられるのですが、戦線の拡大にともなってA-2の供給が追い付かないということでメーカーの正式な納札を得ないで軍の方でM-422Aの納入実績のあるFRIED OSTERMAN社にに急遽発注されたモデルなのかもしれませんね・・。422A製造したことあるならA-2も作れんだろ!的な・・・(笑)。でも納札を得ていないから他のメーカーに配慮してメーカー名は記載できないよ、ごめんね!という流れかもです・・。いや、わかんないですけどね・・・。

そんな想像も膨らませつつ、M-422Aに似た特徴的なディティールを持つコリンボさんのA-2。他とはちょっと違ったA-2が欲しい!という方にもおすすめです。色もラセットブラウンだし、デニムとはバツグンに合わせやすいです。

以上、コリンボさんのA-2でした。

それではまたっ!

 

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